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日常の素直な疑問を書籍にする
2021年1月より、デジタル事業本部と兼務しています。主に、学研グループのSNS運営やオンラインイベントの企画運営、メディアサイトやサービスサイトの立ち上げなどを行なっています。具体的には「学研キッズイベント」の実施運営や、グループSNSアカウント、各種サービスサイトの立ち上げなどに関わりました。
オンラインでの学習やコンテンツ展開の必要性は急速に高まっていますし、これからの時代は、世代問わず、ますますデジタルが日常に入りこんでくると考えられます。今後の幼児・児童事業部の在り方にも密接に繋がってくるため、デジタル事業本部での業務を幼児・児童事業部の企画立案や宣伝にも生かしていきたいと思っています。
デジタル事業本部では、学研グループ全体を俯瞰し、DX(デジタルトランスフォーメーション)化を図るための企画運営、グループ全体のブランディング強化を中心に行なっています。
入社6年目にして、学研グループ全体を今の時代に寄り添った企業にするための大きなプロジェクトに関われることにとても刺激を受けています。
幼児・児童事業部では、主に幼児から児童向けの書籍の企画立案、編集を行います。児童書のジャンルは、ベテラン作家による物語や落語などのフィクションから、動物の生態や人の歴史などのノンフィクションまで様々です。本離れが進む現在、書店に立ち寄る子どもたちに興味を持ってもらうことが何よりも大切だと考えています。真面目なテーマでも、少し遊びを入れた表紙にしたりと、興味を持ってもらえるような見せ方を考えることも編集者の大切な仕事の一つです。日常の中で知りたいと思ったことや、もっと楽しく学べないかと思ったことを編集者が主導となり、社歴関係なく、企画の段階から自分のアイデアを形にしていくのはとても面白いです。
安心感の中に生まれる不安を楽しむ
児童書の企画は日常の様々なところに潜んでいます。
例えば、一般書の面白そうな書籍を児童書にするならどういう内容に出来るかを考えたり、出版されている児童書を更に面白くするためのアイデアを考えたり。自分が日常生活を過ごすなかで、詳しく知りたい、もっと楽しく学びたいと思ったことをそのまま企画にすることもあります。
特に、子どもの時の読書体験は今の仕事にとても生かされています。自分自身が子どもだった時のことを思い返しても本というものは"安心して、信用出来るもの"でした。また、読んでいて作品の中に没頭出来るような本は、今も変わらずとても魅力的です。児童書というジャンルは教育的側面のほかに、大枠に「信用出来る安心感」があるそのなかで、未知なるものへのいい意味での不安や感情が動くことを、刺激として楽しめるものだと思っています。なので、自分自身が子どもの時に知りたかったことや疑問に思ったことを企画し、そうした未知なる刺激を素直に楽しめるような内容を作れることは本当にやりがいを感じます。
とある出勤日の一日
10:00〜10:30
出社 メールチェック
出社後は、メール確認を行い、朝のうちにタスクを確認するようにしています。
10:30~11:30
サイト記事校正、イベント準備
兼務しているデジタル事業本部では、オンラインでの事業を積極的に行なっており、企画から運営までを行なっています。
11:30~12:30
社内打合せ、SNS施策の検討や準備
デジタル事業本部での業務が幼児・児童事業部のSNS施策の検討にとても役立っています。社内でDX化を図るため様々な観点で打ち合わせを行います。
12:30~13:30
ランチ
本を読んだりニュースをチェックしたりしながら、リフレッシュしています。
13:30~15:00
児童書新刊 イラストのラフチェックと戻し
児童書のコンセプトにあっているかどうか、正確な描写かどうか、イラストのラフチェックは必ず行います。
15:00~16:00
サイト制作会社とZoom会議
デジタル事業本部のメディアサイトやサービスサイトの作成のための会議は重要な業務のひとつです。
16:00~17:00
契約書確認、問い合わせ対応など
児童書に関する問い合わせの対応も自身で行うことが多いです。
17:00~19:00
原稿校正作業
編集担当している児童書の原稿チェックをして、企画時の方向性と合っているか、正しい情報が記載されているかどうか、入念に確認して校正作業をします。
19:00~20:00
退社後は、書店に立寄る
退社後は、新企画検討を兼ねて書店に立ち寄ることも多いです。児童書、一般書関係なく面白い書籍がないかチェックしています。
毎日が新しい知識発見の宝庫
編集者が企画した際は、作家やライター、監修者などに制作や取材を依頼します。それぞれ個性の違う方々と児童書を作っていくため、実際にものが上がってきた時のワクワク感や楽しさは入社した当初から感じています。
例えばイラストだと、こんな感じでラフが上がるのではないかと予想していたものがあっても、良い意味で期待を裏切るようなラフが上がって来るとワクワクしますね。まだ見たことがない素晴しいビジュアルや物語展開の中で、そこから自分の意見などもお伝えしつつ更にまとめあげ、作り込んでいけるのはとても魅力的です。
また、バラエティに富んだ部署なので、自然保護がテーマのノンフィクションのような少し真面目な児童書を作っていると思えば、小学校低学年向けの面白みのある少しふざけた内容の児童書を作っていたりするんです。児童書ごとのカラーが全く違うので、色んな知識に触れられるのもすごく面白いです。
最近は、アフリカでのサイの保護についてのノンフィクション本を作ったのですが、知り得なかった知識を知ることが出来、そのテーマについてとことん掘り下げて考えることになります。専門家に話を聞いたり日常では出来ない体験が出来るのもとても面白いです。
ジャンルにとらわれないからこその強み
私の中の軸として持っている、ジャンルにとらわれず幅広い視野を持つというところは、学生の頃から変わっていません。
大学時代は、興味を絞り切れず、学際系統の学部にいました。好き嫌いなく何にでも興味関心を持っていました。専門化し過ぎず、学んできたことにとらわれ過ぎないことに楽しさを感じたことが今の仕事にとても生かされています。
大学の頃に演劇をやっていたのですが、演出を含め、様々な役職が混ざり合うことで作り出すことが出来る演劇の経験は、今の児童書を作る編集者の仕事にも役立っているかもしれません。
また、休みの日には博物館、美術館や劇場、映画館によく足を運んでいます。これは、美術館が好きだから美術館に行くわけではなく、興味を惹かれる強いビジュアルや面白そうなコンセプトがあれば、自然と足を運んでしまうという感覚です。
"何これ!面白い!"という素直な気持ちを今も大切にしています。そうすると、興味や関心が凝り固まらず良い意味で中途半端でいられることが出来るんです。中途半端というと聞こえは悪いかもしれませんが(そして実際、弱点にもなりうるところではありますが)常に色んな分野から生まれる選択肢を自分の中で作っておくことが出来たり、人と人の橋渡しになれたりもします。
子ども達に見たことのないものを知る喜びを経験してもらうために、まず、自分の中で見たことないアイデアが出て来うる状態にしておくこと。それを、児童書の編集者として大切にしています。
先輩から一言
ジャンルにとらわれることなく、「面白い!」と感じられる興味の選択肢を広げておくことは、とても大切なことだと実感しています。
子どもの頃に感じる未知なるものへの執着や楽しさは忘れずに、ぜひGakkenで自分のアイデアを形にしていってもらいたいです。
※所属・仕事内容は取材当時のものです。
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